フィッシャー症候群 闘病日記

2015年9月8日

終わりに

最後になりますが、この病気を通して、私が強く思ったことがあります。

突然、こんな病気になってしまった・・・。しかし、せっかくこういう体験をしたのなら、ここからなんかしら、持ち帰ってやりたい・・・と強く考えました。一時は病名が分からず、本当に「死」と言うものも意識しました。そして改めて、「生きる」と言うことの素晴らしさ、そして今生は一度きりなのだと言うことを考えました。

人は生まれ、そして死んでいく定めです。そしてまた生まれ変わっていくものかもしれません・・・。しかし、今、この世に命をもらって生きていく中、後悔の無い生き方をしていきたいと強く思いました。

入院中、耳にした音楽(クラシックやピアノの音)に強く心を揺さぶられたり癒されたりしました。海、山、森などの自然の癒しの力もとても意識しました(マナのパワーですね)。

今までやりたいと思っていたこと、でもそのうちに・・・と思っていたことを、これからどんどん経験していこうと決心しました。これからは近場でも遠くでもどんどん旅行に行って自然を感じたり、芸術に触れてみたり、絵を描いたり、音楽を習ってみたり、陶芸も続けてやっていきたい・・・。ヨガも心を落ち着けるのには本当に良く、生活の中に取り入れていきたいです。

これからは、自分の興味あることを実際に体験していく中で自分の自己免疫力を高めて行きたいと思うに至りました。

一番大切なものは、普段はなかなか気がつかず、失ってはじめて分かるものです。今まで必死にしがみついていたことも角度を変えてみれば些細な事で、一番大切なものは自分自身の健康であり、最終的にそれを守ってあげられるのは自分自身しかいないということも痛感しました。

これからは肩肘張らずに、ちょっと息を抜いて生きていこうと思います。

今回気付かされた多くのことを、私の心の財産として、これからも忘れずに生きていきたいと思います。

私は今回、入院中に他の方の闘病記を読んで非常に元気付けられました。そして同じように、この病気が発症し、戸惑っている最中の方、そしてご家族や周りの方へのメッセージとなればと思い、この記録をつづりました。

みなさん、己を信じてください!必ず良くなります。それでは・・・。

※退院後に行った玉川温泉についてはコチラ!すごい秘湯でしたがお勧めですよ!

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

振り返り

この闘病記を15年後のコロナ時代の今読み返してみて、改めて当時の思いがよみがえってきました。

その後は私自身も体調が回復していき、仕事にもプライベートにも今は充実した毎日を送らせていただいています。体の痺れは何年か続いていたのですが、よく、「神経は昔は一度切れたら繋がらないといわれていたが、今は回復することがわかってきている」と言われていたのを心に強く信じながら、神経痛、神経回復に良い市販薬やサプリなどを飲んでいたころもありました。

その後何年も痺れは私と一体のものとしてあり、そのうち意識しなくなりました。

そうして今、気づいてみるとその痺れはほとんど体に残っていないことに気づきました。

人の体の回復力というのはすごいのだなあ、と思っています。

今、私はあのころ、元気になったらもっといろいろチャレンジしたい、と思っていたことを、やれていることもあったり、まだできていないこともありますが、何はともあれ不自由なく生活を送ることができています。

むしろ、自分の元来の多動性を意識しつつあり、あの頃はそのコントロールができていないでいろいろがむしゃらにやりすぎて、心が折れない場合は体がアラートを上げてしまったのかな、とも思っています。

下記に、最近の私のエッセイ的な記事を載せています。少しでも元気が出るお手伝いになれば・・・。

吾輩は、多動である

玉川温泉の記事もぜひ読んでもらえたら幸いです。湯治で有名な秘湯中の秘湯でした!

「やまない雨は、ありません」

皆さんも頑張ってください!