秘湯!玉川温泉 訪問記

2015年9月8日

むかーしむかしの、想い出です。

病後、体調が良くなるようにと、玉川温泉という秘湯中の秘湯に、行ってきちゃいました。

※フィッシャー症候群(ギランバレー関連)についてはコチラ
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2006年の年末から2007年正月にかけて、湯治の為に、行ってきました、玉川温泉OF秋田県!

聞きしに勝る、エライ場所でした。

なんと言っても、普段は途中からバスで行く所が、冬は雪深い山奥にあるので、なんと雪上車で行くのです!周りには、本当に何にもありません…。

(カッコイイ!雪上車、初めて乗りました。雪深い山奥です・・・)

それに、なんと言っても、その泉質がすごい!包丁を温泉の湯に一晩つけたら、真っ黒になって穴が開いてぼろぼろになるのを、以前見たテレビでやっていました。
ここの泉質は日本一酸性度が高く、また日本で唯一、北投石というラジウムを出す天然記念物指定の石が溶け込み、体に良い放射能を浴びられる温泉として有名なんです。

一般の観光客はほとんど来ない場所でしょう(というか、興味本位では行くべきではないです)。ほとんどのお客さんたちは、病人・病後の人とその家族です。癌や神経系の病気に特に効くそうです。

そんなことで、湯治をかねてはるばる秋田の山奥までやってきたのですが、ここのお風呂に入ってみると、やはり凄かったです・・・。

とにかく、お湯が「強い」!。

とても重くて、肌にぴりぴり刺激がきて、5分も入っていると体中が痛くなってきます。ここは100%源泉と50%源泉の2種類の湯船に分けれているのですが、とにかく100%はハイパー凄かったです。

最初は無理せず何回かに分けて5~10分入っては出る、をくりかえして30~40分入ったら、入浴はやめて部屋で休んでください、と言う注意書きがあったのですが、まさにその通りで、お風呂から出たら部屋に帰ってバタンキューでダウンしました。これを1日に3回くらい繰り返し、間に外で岩盤浴をする、というのが一般的なここでのすごし方です。

お風呂場では、源泉を割って飲むことも出来るようになっており(飲泉)、実際に飲むと、レモンのような味とすっぱさがある不思議なお湯です。

部屋にはテレビも無く(とにかく空気中の酸性度が高いので、すぐ錆びて壊れてしまうらしく、一部の部屋にしかテレビを置いていません)、お風呂に入っては部屋で休む、という繰り返しでしたが、なんだか世俗を離れて心静かにすごすことの出来た年末年始でした。

玉川温泉については・・・
玉川温泉
http://www.tamagawa-onsen.jp/

玉川温泉は、とても静かな所です。皆さん、湯治の為に来ているのですから当然ですが、湯治初体験の私にはとても新鮮な体験でした。

ここで過ごしたお正月は、本当に時間がゆっくり流れていました。
外は雪の降る音しかせず、凛とした空気が辺りを包み、その中でゆっくりお風呂に入ったり、本を読んだりして、リラックスして過ごしました。静謐な時間を過ごすことが出来ました。
都会では絶対に得られない、静寂に満ちた一時でした。

玉川温泉と言えば、岩盤浴発祥の地でもあります。

というわけで、岩盤浴!にも行きました。

そこかしこから湯気や煙が噴き出しています!硫黄臭がします。あまりに噴出するガスが強いため、上空を飛ぶ鳥がガスにあてられて堕ちてくる事があるとか…。
(注:本当らしいです・・・)

冬場は雪が深い為、テントとその周りしか岩盤浴が出来ませんが、その他のシーズンは、道端から川沿いまで、あちこちに寝転がって岩盤浴をする人で溢れているそうです。

さて、肝心の岩盤浴ですが、いやいや、さすがにきてます、エライ感じです。
ちょっとテントの中で寝ているだけで、身体中汗だくになりました!

薄暗いテントの中でタオル、毛布などにくるまってじーっとしています。はっきり言って、暇ですが、瞑想なんぞをするつもりで入りましょう。出た時のすがすがしさは最高で、とっても気持ち良かったです。

これを通常、1日3回、お風呂も3回ほど入るのがいいらしいのですが、はっきり言って、お風呂も10分も入ると凄いくたびれるし、岩盤浴も大変なので、なかなか3回は厳しいです。

でも、日常では絶対に体験できない、貴重な経験でした。
また違う季節に来たいと思いました。

 

これが玉川温泉の中だっ!

肝心のお風呂は、湯煙立ち込める情緒溢れる風呂です。
でもそのお湯の刺激、お湯のパワーは間違いなく、日本一です。
因みにお風呂に入って消費するカロリーはダントツで日本一だそうです。
2番目は、草津温泉だそうですが、その倍くらいのパワーを消費するのが玉川温泉とのことでした。
本当に、わびさび感溢れる、渋い場所でした。

滞在時の私の唯一の娯楽は、食堂の「いいちこさま」・・・。

おお、あなたはやはり、下町のナポレオンでした・・・!

玉川温泉に行ってみたい、という方は下記から予約できます!(新玉川の方が開けている、というイメージですが私は玉川の方しか行っていません~。行きやすいのは新玉川、かな?)

何はともあれ、とにかくゆっくりしたい、体を癒したい時にはとてもオススメな静かな場所でした。

※でも、何もありませんので、温泉街を楽しみたい方にはお勧めしません・・・

※フィッシャー症候群(ギランバレー関連)についてはコチラ