タルクって何!?調べて分かったこと

2015年9月8日

この、物質的にはアスベストと同じ成分だと言うのは本当らしく、Webでいろいろ情報を調べてみるとそのような点で警告を発するサイトをいくつも発見できます。

ただ、現段階では、
・ タルク(滑石)は、アスベストと形状が違い、石綿状ではなく粉末なので、体内に入っても蓄積されずに体外に排泄されるので安全である
という認識があり、広く一般に使われている、という状況のようです。

ですが!ですがですよ、

まずそれ以前に、このタルクなる物質がアスベストと同じ成分で、しかもそれが身の回りに広く使われている、という事実を多くの人は知らずに過ごしており、上記のような安全性の見解はあくまで作り手(製薬メーカー、製造メーカーなど)側の論理であり、「法律的に禁止をされていない=安全である」とは決して言い切れません。現にミドリ十字(薬害エイズ)しかり、チッソ(水俣病)など、世の大企業も今まで数多くの薬害・公害などを広げつつなかなかその事実を認めず、行政も腰を上げるまでに長い年月を費やしてきた事実があります。そして、世に広くその事実が伝わるまでに、それらの被害に知らず知らずの間に合い、体を蝕まれていってしまった多くの被害者たちは、私たち一般市民なのです。その上、それらの事実を認定し、国や企業が賠償まで行うに至るには、何十年と言う長い年月を必要とする事は過去に横たわっている紛れもない現実なのです。

このタルクにしても、私自身、いろいろと調べてみるまでは、単に、「ペットの口に入っても、大丈夫なものなのかな?」という程度の関心しかなかったのですが、調べていくうちに、これはもしかしたらとてつもない大きな問題をはらんでいるのではないか、と思うに至りました。

 

今現在は、社会認識として「経口」しても大丈夫、という今迄の常識に基づいて製薬、化学、各種工業、商業製品、化粧品、農業、漢方・・・と様々な用途でタルク使用を認められています。ですが、もしこれが「発癌性を含んでいる物質です」と言うことが広く世に広まってしまったら、単に多くの商品が製造中止、または代替材料に置換える必要に追いやられるだけではなく、昨今のアスベスト問題のように、日本全国を巻き込んでの被害対策・病害追求・補償問題などセンセーショナルな大事件として多くの企業、人間を巻き込んで大問題となる事でしょう。

事実、函館ではかつて、市内でタルク(滑石)を生産していた工場が、周辺に粉塵をまきちらし大きな公害反対運動に発展したことが過去にありましたし、その工場の30人ほどの従業員中9名がじん肺に罹患し、問題となりました。また、某ゴム工場におけるタルク肺の発生状況など、その他多くのタルクを使う工場での人体に与える悪影響が取りざたされた時期があります。
これらタルクによる発病までの伏期期間の平均は、限局性胸膜プラークが33年、中皮腫が40年と長く、両者は、肺がんやじん肺とちがって、低濃度ばく露でも発生、年数を経るほど発生頻度が高くなりるそうです。つまり、少量でも体内に入ると、数十年後にそれが病気となって現れてくる可能性があるということです。

と、
ここまで調べてきて、ちょっと冷静になって、もう少し他のページを調べて見ると、更に下記のような事が分かってきました。

・ 現在市販されているベビーパウダーには、アスベストは使われていません
・ 現在世の中で使用されているタルクは、昔問題になった後厚生省の徹底した通達により、アスベストを一切含有しない物だけが流通している
・ 成分的にはタルクとアスベストは非常に近い物質ではあるが、形状が非常に異なり、アスベストが問題になるのはそのトゲトゲした形状のため肺、体内に引っかかって蓄積してしまう為それが原因で発癌性物質となる為であり、タルクは形状が全く違うため、体内に入っても体外へ排出される為問題は無い

という社会的認識が現在の主流でもあり、それが正しいとされている、と言うことも分かってきました。



うーん、世の中にはいろんな情報があふれています。ネットも情報を調べるのは便利ではあるのですが、数年で様々な最新情報が全く違う事実に置き換わっていく中で、どの情報が果たして現段階で一番信頼性が高いのか、その判断は非常に難しいと痛感します。

どの説を信じ、どの考えに則ってこれから行動するか・・・。

また、タルクはアスベストとは成分は同じでも別物として考えるとしても、タルク自身の安全性に関しても疑問を投げかけている科学者もいるようです。卵巣ガン・卵巣腫瘍・尿管障害などの原因となりうるという報告もあります。また、天然タルクと化学タルクがあり、天然タルクの方が作る過程に置いても品質的にも安全度が高いようにも感じました。

ペットの為のシャンプーの材料であるタルクとはなんぞや・・・?という、素朴な疑問から端を発し、「すわ、全社会を揺るがす一大公害スキャンダルでは?!」というレベルまで心のテンションが上がりましたが、なにはともあれ、自分の考えに則って生活していくのが一番ですし、そう考えると、たとえ、安全であると言う認識がなされてはいても、今後は様々な商品の成分表示を見て、タルク、滑石などの表示があるものについては注意し、特に口に入るものや肌に触れるものなどは入っていないものを選ぶようにしようかな、と思うに至った自分でした(あまり神経質になるのもなんですが・・・)。

以上、タルクに関して思った事、でした。

追伸
最近はコロナ関連でイベルメクチンについていろいろ考えることがあり記事にしました。こちらもタルク同様、いろんな情報が出回っており、また自分自身と家族の命のも係わることだと思っており、非常に関心を持っている事項ですので、よろしければ一読ください!

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